パソコンで「Android」を動かす「Genymotion」の紹介をしています。
前回に引き続き「Genymotion」の設定をしていきましょう。前回はユーザ登録とダウンロード、インストールまでを完了しています。
今回はいよいよWindows上でAndroidのアプリを動かしてみたいと思います。
「Genymotion」でAndroidエミュレータを作成
デスクトップにある「Genymotion」を実行します。「Genymotion Shell」ではありません。
「Add」を押すと、ユーザ名(メールアドレス)とパスワードを求められるので、前回作成したものを入力します。「Remember my credentials」にチェックを入れておくと、次回以降入力が必要なくなります。
作成できるAndroidエミュレータの一覧が表示されます。「Android version」はOSのバージョン、「Device model」は、現実にあるデバイス(例:Nexus 7など)から同じ性能のものが簡単に作れるようになります。
「Next」を押すと、作成するエミュレータに名前を付けることが可能です。後から変更できませんが、標準のままで問題なければ、「Next」から次へ進みます。
サーバーからAndroidイメージをダウンロードします。数百MBの容量となるため、通信環境にもよりますが1~2分は必要でしょう。
作成が完了すると一覧に表示されています。作成したエミュレータ名の横に表示されている「スパナマーク」を押すと設定変更が表示され、CPU、メモリ、画面サイズの変更が可能ですが、最初はこのままで問題ないでしょう。
「Start」を押してエミュレータを開始すると、1分もしないうちにAndroidが起動したのではないでしょうか。最低限のアプリしか入っていない上でのAndroid環境がこれで作成できたことになります。
ただし、言語環境が「英語」であること、時間も「グリニッジ標準時」になっているので、この2点について設定変更をしてみましょう。とはいえ、Android側の設定なので、スマホなどで慣れている人には説明不要かもしれませんね。
ちなみに、タップはマウスクリックで、スワイプはドラッグアンドドロップで操作を代用するようになっています。
Androidエミュレータの言語設定・時間設定
言語を日本語に変更し、時間も日本標準時に設定を変更しましょう。
なお、下記の設定は「Android 4.3」をベースに説明しています。
言語を日本語に設定変更
まずは、アプリ一覧、ドロワの中にある「Setting」、もしくはホーム画面を右にスワイプしたところに「Setting」があるのでタップします。
下のほうにある「Language & input」をタップし、続けて一番上の「Language」をタップすると、選択できる言語一覧が表示されるので「日本語」を探して選択してください。
日本語表記に切り替わり「言語と入力」とタイトルが置き換わっていると思います。「キーボードと入力方法」にある「Japanese IME」にチェックを入れて、「デフォルト」をタップし、「日本語」を選択しておきます。
以上で、言語の設定は完了です。
時間を日本標準時に変更
続いて、時間を変更します。
先ほどと同じく、アプリ一覧、ドロワの中にある「設定」を開きます。※英語表記時の「Setting」と同じアイコンのものです。
下のほうにある「日付と時刻」をタップして、「タイムゾーンの自動設定」のチェックを外すと、「タイムゾーンの選択」がタップできるようになるので、「日本標準時(東京)GMT+9:00」を選択します。
これで画面上部のステータスバーに表示されている時刻が正しく変更されていれば完了となります。
ここまでのまとめ
日本語と時間の設定も完了し、素の「Android」端末として使える状態になりました。ブラウザを開くと、サイトを閲覧することももちろん可能です。
しかし、いまいち何かが足りないような気がします。
そう、「Google Play ストア」や「Google マップ」などがありません。この手順はまた改めて紹介します。