最新版の「Windows 10」は7月29日に正式リリースされることが決定しており、いよいよ1か月を切っています。
新しいもの好きな人は「Windows 10 Insider Preview」を使い、新しいOSを体験しておられる方もいるのではないでしょうか。先日公開された「Build 10162」はISOイメージでも提供されており、ある程度不具合対策などに区切りのついたバージョンといえるでしょう。
私も「Windows 10 Insider Preview」をテストを兼ねて導入してみましたが、Androidエミュレータである「Genymotion」が動作せず「Unable to load VirtualBox engine.」というエラーが表示され、いろいろと試行錯誤した結果、解決できました。
今回は「Windows 10 Insider Preview Built 10162 64bit版」で、「Genymotion」を使用する場合の設定をまとめていきます。
「Windows 10」が正式に公開された後には、対応した「Genymotion」の新しいバージョンも公開されると考えられますが、一刻も早く新しい環境で試してみたいという人にお勧めです。
目次
Windows 10 のインストール
「Windows 10」の「Insider Preview」版のISOはMicrosoftで公開されています。
ただし「PC に詳しいユーザーを対象としたプレビュー」であり、正式版とは異なり不具合が存在したり、使用されているパソコンで正しく動作するとは限りませんので、実動作環境にはインストールせず、仮想環境にインストールすることをお勧めします。
「PC の詳しい知識が本当に必要です。BIOS が新しい植物由来の燃料だと思うのなら、Insider Preview をインストールしないことをお勧めします。」
「Genymotion」のインストール
Genymotionは公式サイトで公開されている最新版「2.5.0」をダウンロードします。
7月8日現在、ダウンロードできる最新版「Genymotion 2.5.0」には「VirtualBox 4.3.12」も含まれており、あらかじめ異なるバージョンの「VirtualBox」をインストールしていないのであれば、そのまま「Get Genymotion」からダウンロードしましょう。
また、ユーザ登録も必要となりますので、そのあたりは別記事をご参照ください。
「genymotion-2.5.0-vbox.exe」を実行
ダウンロードした「genymotion-2.5.0-vbox.exe」を実行します。インストール場所を変えたいなどの理由がない限りは、「Next」を押し続けるだけで完了します。
引き続き、「VirtualBox 4.3.12」のセットアップが始まります。こちらも「Next」を押し続けるだけで完了します。
「Genymotion」のインストール完了
「VirtualBox」のインストール完了画面が表示されます。
「Start Oracle VM VirtualBox 4.3.12 after instllation」のチェックボックスからチェックを外して、「Finish」ボタンを押しましょう。
次に、「Genymotion」のインストール完了画面が表示されます。
こちらも、「Launch Genymotion」のチェックボックスからチェックを外して、「Finish」ボタンを押しましょう。
ネットワークアダプタの確認
使用しているパソコンによって変わりますが、新しいネットワークアダプタが作成されています。
「コントロールパネル」→「ネットワークの状態とタスクの表示」→「アダプターの設定の変更」から下記画像と同じ画面が開けます。
「VirtualBox Host-Only Ethernet Adapter」というものが作成されていれば正常です。
「Genymotion」の起動…エラー
デスクトップに「Genymotion」のアイコンが作成されているので、ダブルクリックして実行してみると「Generate logs」という画面が表示され、しばらくすると「Unable to load VirtualBox engine.」というエラー画面が表示されます。
どうやら「Genymotion」から「VirtualBox」を見つけられていないようです。
「VirtualBox」を起動し、設定を変更
エラーを解決するために、デスクトップにある「Oracle VM VirtualBox」のショートカットアイコンをダブルクリックし、「VirtualBox」を起動しましょう。
「VirtualBox」を起動し、「ファイル」→「環境設定」を開きます。
設定画面の「ネットワーク」→「ホストオンリーネットワーク」を開き、「VirtualBox Host-Only Ethernet Adapter」を選択状態にし、右のドライバーアイコンをクリックします。
「アダプター」タブの「IPv4 アドレス」に数字が並んでいます。「169.254.XXX.XXX」というような数字が設定されているのではないでしょうか。
また、その下の「IPv4 ネットマスク」には、「255.255.0.0」と設定されていると思われます。
- IPv4 アドレス :169.254.XXX.XXX(XXXは数字)
- IPv4 ネットマスク:255.255.255.0
それでは、「IPv4 アドレス」に「192.168.56.1」と入力し、「IPv4 ネットマスク」には「255.255.255.0」と入力してください。
- IPv4 アドレス :192.168.56.1
- IPv4 ネットマスク:255.255.255.0
「DHCP サーバー」は変更する必要がないと思われますが、念のために確認しておきましょう。
- サーバーを有効化:チェック
- サーバーアドレス:192.168.56.100
- サーバーマスク :255.255.255.0
- アドレス下限 :192.168.56.101
- アドレス上限 :192.168.56.254
ここまで確認できれば、「OK」ボタンを押し、「VirtualBox」を終了してください。
改めて「Genymotion」を起動する
改めて、「Genymotion」を起動してみると、「Usage notice」が表示され、問題なく起動できました。
新しくAndroidデバイスを作成するには別記事を参照ください。
正常にAndroidデバイスを作成すると、一覧に登録されます。
Androidデバイスの起動時にエラーが出る場合
前項で作成したAndroidデバイスを実行すると、「Unable to start the virtual device.」というエラーが表示される場合があります。
また、Windowsを再起動、停止し起動した場合などに再び同様のエラーが表示される場合があります。
この場合は、「Genymotion」の「Setting」を押し、何も変更せずに「OK」を押して閉じてから再度Androidデバイスを実行すると起動します。
まとめ
今回は「Windows 10 Insider Preview Built 10162 64bit版」で、「Genymotion 2.5.0」を使用する場合の設定をまとめました。
「Genymotion 2.5.0」を起動すると、「Unable to load VirtualBox engine.」というエラーが表示されてしまいますが、「VirtualBox」のネットワーク設定を変更することで動作を確認できました。
「Windows 10」が正式に公開された後には、「Genymotion」も対応した新しいバージョンを公開されて問題が解決されることを願いますが、「それまで待てない」という方はぜひ試してみてください。
コメント
[…] かも知れない。 「Windows 10 IP 10162」で「Genymotion 2.5.0」を動かそう […]
[…] かも知れない。 「Windows 10 IP 10162」で「Genymotion 2.5.0」を動かそう […]